本記事について
カスタムパーツの定番であると同時に安全な走行を支えるための重要なパーツである車のホイール。
そんなホイールにできてしまったガリ傷などの汚れや傷、できるだけ安く、お得に修理したいですよね。
そういった際によく行われるのがDIYによるご家庭での傷の補修です。
本記事ではDIYによる簡単な修理の方法とDIYでは補修できない大規模な損傷への対応などをご紹介させていただきます。
DIYによるホイール修理の方法
DIYで必要な道具
DIYに必要な道具はカー用品店やネット通販で購入できる市販のもの可能です。
一般的なアルミホイールを補修する際には下記のような道具が必要です。
・ホイールクリーナー
ホイールの表面を綺麗にするために使用します。
補修作業を行う前にホイールの汚れを落としておきましょう。
・マスキング用のテープ
塗料やパテが余計な箇所に付着するのを防ぐために使用します。
丁寧にマスキングを行うことで作業効率が上がります。
・耐水ペーパー
傷ができた箇所を平らにするために使用します。
様々な耐水ペーパーが販売されており、違いが分かりにくいですが、目が粗いものから細かいものまでがセット商品が市販されているため、まずはそれらを購入するとよいでしょう。
・脱脂剤
ホイールの表面に付着した油分を取り除くために使用します。
これにより、パテや塗料の定着率が高まり、剥離が起きにくくなります。
・アルミパテ
ガリ傷で凹んだ部分を埋めるために使用します。
アルミホイール専用のアルミパテが市販されているため、それらを使用します。
一部、傷を埋めるためではなく、表面のカラーを再現することを目的とした強度が低いパテもあるため注意が必要です。
アルミホイール補修用のパテは2液性のものが多く、実際に補修を行う前に、受け皿などに出して硬化具合を確認するとよいでしょう。
・ヘラ
パテを盛りつけるためにはパテ用のヘラが必要です。
ヘラや受け皿とパテがセットになった商品もありますが、事前に確認しておきましょう。
・ホイール用の塗料
傷を埋めた後、補修箇所と周囲の色を馴染ませるために必要です。
完全に元の色を再現することは難しいですが様々な種類の塗料が市販されているため、できるだけホイールの色に近いものを選びましょう。
DIYの流れと注意するべき点
ガリ傷の補修を行う際は湿気が少なく、通気性のよい場所で行いましょう。
屋外で行う場合も雨天は避け、晴れた日に作業を行いましょう。
湿気が多い環境では塗料やパテが定着しにくく、余計な作業時間がかかり、失敗する確率も高くなってしまいます。
①ホイールの表面についた汚れを落とす
実際の補修作業に入る前に、ホイールクリーナーでホイールを綺麗にしておきましょう。
この工程を省くと塗料やパテが乗りにくくなってしまいます。
②マスキング作業
傷の周囲にマスキングを施し、余計な場所に塗料やパテが付着することを防ぎます。
ホイールペイントで周囲の色と馴染ませる作業まで行う場合は少し余裕を持たせてマスキングを行いましょう。
③耐水ペーパー
ガリ傷ができた箇所を耐水ペーパーで磨き、平らにならしていきます。
目が粗いものから順に使用し、最後は細かいもので整えていきましょう。
④脱脂剤
脱脂剤でガリ傷周辺の油分を除去しましょう。
⑤アルミパテを盛りつける
ガリ傷の凹みにアルミパテを盛りつけていきましょう。傷の穴を埋めるように、少し多めに盛りつけるとよいでしょう。
主剤と硬化剤がよく混ぜられていない場合、十分に硬化しないことがあるため、しっかりと混ぜ合わせておきましょう。
パテの種類にもよりますが、硬化には数時間から半日程度かかります。乾燥した場所で硬化を待ちましょう。
⑥表面処理
パテが十分に硬化するのを待ち、再度耐水ペーパーで表面を平らにならしていきます。
今回も目の粗いものから順に使用し、徐々に細かくしていきましょう。
⑦塗装作業
補修箇所を周囲の色を馴染ませたい場合に行います。
専用の塗料を使用して少し広めに塗装を行い、補修箇所と周囲の境界をぼかすように塗装するとよいでしょう。
ホイールを綺麗に塗装するには多くの経験やコツがいるため、塗装のみ専門業者に依頼してもよいでしょう。
DIYを避けた方が良い場合
車にできた傷の補修、特にホイールの修理をDIYで行う場合は、表面についた軽度なガリ傷の修復程度に留めておいたほうがよいでしょう。
目視では確認できないわずかなホイールの歪みから、大規模な破損や事故へ繋がる危険性もあります。
また、メタリックなどの特殊な表面加工が施されているホイールの場合、元の色や質感をDIYで取り戻すのは難しく、修理前よりも見た目が悪化してしまったという事例も多く耳にします。
DIYによる補修は、あくまでも応急処置のようなものと捉え、本格的な修理は専門の業者に依頼するとよいでしょう。
ホイールの専門業者なら部分塗装から本格的な全面塗装まで、幅広く対応してもらえます。
小さなかすり傷から大きな歪みまで、ホイールの修理が必要な事例は多岐に渡ります。
傷の状態や納期、予算などを考慮し、最適な依頼先を選びましょう。